Walter de Silva

 アルファ156(1998年)、アルファブレラ(2007年)と約17年のアルファロメオ生活を過ごしましたが、クルマの入れ替えを決断しました。 

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alfa156

きっかけは、9/19の人間ドック後の精密検査予約のための病院受診後。徒歩で帰宅途中、(9/18米環境保護庁発表のディーゼル問題も知らず)近所のVWディーラー前にNew Passat Variantの試乗車があるのを見つけ、ふらりと試乗させてもらったのが事の始まり。 Passatは雑誌penの広告や既に街で実車を見ていて、理系顔とモダンなインテリアが気に入り、ワルターさんいい仕事してるな、と気になっていたところでした。 20150919-1355_IMG_1326

Passatに試乗すると、まずフロントグリルを踏襲したスリットが延びたバウハウスの流れを汲むインテリアが美しい。特に中央に配置されたアナログ時計が刺さります。1.5t以上車重に1.4Lとは思えない力強いトルク、レクサスのような静かさシルキーさ(ブレラ比ですが)、大きなボディも気にならない取り回しの良さ、VWテクノロジーにすっかり感銘を受け、見積貰って引き上げてきました。 この日は家内が仕事で不在だった事も幸いし(笑)、帰宅後、世間や知り合いの方も絶賛のマツダアテンザワゴンも試乗すべくネットで試乗車のグレードを調べて、シルバーXDがある黒基調の外観で新装オープンしたマツダ店へ。

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光の加減で表情を変えるソウルレッドと比べてシルバーの試乗車のエクステリアは商業車のようで心踊らず。しかし2.2Lクリーンディーゼルのスムースさと持て余す程のトルクは凄かった。是非6MTで操ってみたい。しかし、ブレラで行ったのがまずかったのか、6MT試乗車がないのか質問したためか、購買意欲が全く見えなかったのか、強きの販売戦略なのか、営業マンは見積も勧めず、ややモチベーションダウンして帰宅。 一旦要求事項を整理してみた。 ①マニュアルトランスミッション希望 ②ミニバンや背の高いクルマは嫌い ③パワーはなくてもハンドリング重視 ④いまのご時世なので燃費がよいほうがよいけどハイブリッドや電気はまだ乗りたくない。 ⑤家内より、右ハンドル希望 ⑥そうは言っても結局は内外装のデザイン重視 やはり①を満たすクルマが殆どない。

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翌週、希少なMTのワゴンの選択肢として、ルノーメガーヌを見にルノー有明を行ったものの、アポ無しのため営業マンが出払って試乗もできず、モータープールで実車拝見して撤収。今となっては設計も古く来年ニューモデルも入ってくるので、候補リストから削除。 この日は家内も一緒なのでついでにこの足で、先週とは別なVWディーラーへ。

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まずはまたNew Passatに家内を乗せるため試乗。ところが、助手席の感想として、静か過ぎ、自分に似合わない、大き過ぎる、ナビやハイテク装備の操作に気をとられるのが怖いとの声が飛んできた。。確かにそうかも。 20150927-1524_P1140922

せっかくの機会だし、MTの未練もあり、今年からMT導入が決まったGolf GTIも試乗(但しDSG)してみる。 これは正に、四角いFFポルシェだ。 エンジン音もスポーティで吠えるし、運転する喜び全開。まだMTは台数も少なく日本に入ってきてないそう、でも最も好きなリフレックスシルバー色が現時点で年内残り1台と迫られてもねえ。このパフォーマンスとしてはバーゲン価格かもしれないけど、必要なオプション込みのお値段はGolfの価格ではないなあ。 ブレラの査定をお願いすると市場売買価格よりかなり低くがっかりしたけど、来年10歳を迎えるイタ車としては異例の高値だそう。 優柔不断で即決できず、一晩考える時間を貰い帰宅。 Golf GTI 6MTでのライフスタイルを一晩考えてみた。 人生最後のガソリンエンジンマニュアル車になるかも。南房総の休暇小屋に似合うか。自転車積めるか。燃費はブレラよりはよいが、パワーあり過ぎで免許が心配。箱根とかの峠に走りにまだ行くのか。カタチはGolf7でも顔がドヤ顔で張り切り過ぎかも。 うーむ、いまの生活には合わない。 ブレラの査定価を上げるべきオークションサイト登録で連絡してきた2社(大手と個人店)といつもメンテでお世話になっている近所のショップで相場を確認。 年が明けると1歳年をとるわけで、やはり年内が売却最適タイミングのようだ。 で、思い出したのが、今年の梅雨入り直前6/6に南房総の近所で偶然見かけたブルーメタリックのワゴン車。 夕暮れの中、派手でなく暗くもない渋いブルーのボディと美しいシンプルなプレスライン、それと調和していた17インチアルミホイールがとても好印象で、写真まで撮ってました。 ちなみにアルファロメオジュリエッタの選択肢もあったのですが、マニュアルならまだしもアルファのATはちょっとどうかと。あと最新ジュリアのカッコ悪さの印象からいまのアルファロメオに魅力を感じる事はできず。 GIOSブルーやヤマハSG2000高中ブルーや野田琺瑯ケトルとか昔からツボにハマる青色がある。 南房総に似合う、または行きたくなる。 車体は大きくなくても自転車が楽に積める。 週末の荷物や東京の自宅に持ち帰る生活ゴミや最近始めたガーデニングゴミも積める。 最も重要なのが、アルファロメオデザインセンター時代からリスペクトしているワルター・デ・シルバさんがデザインセンターの指揮をとっている今のクルマに乗りたい。 ジウジアーロ巨匠作品のブレラの次は彼しかいない。(いまやジウジさんのボスですが 

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モカー下がりのブレラの時もそうだったのですが、早速ネットで走行距離の少ない登録1年以内の中古車や新古車を検索すると奈良や長崎の認定中古車が出てきた。デモカーか未使用車ですね。長崎や奈良から自走するのも楽しいかも。最初乗り気でなかった家内も諦めたのか、ネットである個体を見つけてURLをメールしてきた。 2015年6月登録、走行距離15km。未使用車。広告掲載当日だった。

翌朝、通勤途中会社に徒歩で向かいながら、当ディーラーに電話を入れ週末の土曜日までキープしておいて欲しい旨を伝えた。 渦中のメーカー車を扱う営業マンのQAメール対応のレスポンスの早さは完璧で、次の土曜日にはハンコと手付金を持って、ブレラで栃木県佐野へと向かったという訳です。 そのクルマは、1974年初代はジウジアーロ作、 7世代目の現在、ワルター・デ・シルバがデザイン統括しているVolkswagen Golf 7 Variant TSI Highline、色はあの時に見たパシフィックブルーメタリックです。 ちなみに結局このモデルは試乗もせずに決断しました。信頼するサイクリスト兼自動車ジャーナリストの下野さんや笹目さん方のインプレッション記事も読んでいたので、納車の楽しみにとっておくのもよいかと。